なにかが変わった?
真夜中。
農作業を終え、クタクタになって自宅に帰ると、家の中がグシャグシャになっていた。
そう。
愛犬の暮夢が、僕お気に入りの座椅子を引っかき破って、中のスポンジやらなにやらが散乱してしまっていたのだ。
きっと今までの僕だったら、「ゴルァ(ノ ゚Д゚)ノ ==== ┻━━┻」と怒鳴りつけて、暮夢をこっぴどく叱りつけたと思う。
でも、どうしてか分からないんだけど、僕はなぜか、しっぽを振って、自分の仕出かしたことを自慢気に誇るかのように、興奮ぎみの表情で出迎えてくれた暮夢をそっと抱き上げて、抱きしめて、
「暮夢今日も一日留守番ありがとな。それと、ごめんな。」
と言った。
2年ほど前、一代目の伊歩がゴミ箱をひっくり返して部屋を無茶苦茶にしたあのとき、僕は伊歩を無茶苦茶になるまで叱ったことがある。
そしてその伊歩は、たったの4歳10ヵ月という短い命を終えて、昨年の6月、僕の目の前から消えてしまった。
きっと、1年前だったら、今日、伊歩よりも小さくてか弱い暮夢は、僕の手で無茶苦茶になっていたかもしれない。
でも、今日はどうしてか、笑顔で部屋のかたづけをしている自分がいた。
自分のなかで、なにかが変わる音を聞いた。

































改めて、我が家のミニチュアダックス、伊歩である。



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